Netflixドラマ 『極悪女王』を見て

2024/10/09

映画(動画)鑑賞

 

今、最も話題になっていると言ってもいいネトフリドラマ『極悪女王』

YouTube動画の予告編を偶然見たら………もう見たい衝動を抑えられなくなって(笑)

日曜日の昼間はバイトもなかったので、もうこれはNetflix登録して見るしかない‼

そう思って早速登録して見てみました。


まず、見終わっての一言目の感想ですが…………

再現度が凄かったです‼


あと私は当時マニアではありませんが、男子プロレスが好きでした(笑)



Netflixドラマ 『極悪女王』


あらすじ

女子プロレスラー・ダンプ松本が、さまざまな代償や葛藤を抱えながらもカリスマ的人気で1980年代に女子プロレス旋風を巻き起こし、日本史上最も有名なヒールに成り上がっていくさまを描く。

タイトルの「極悪女王」とは、ダンプ松本の愛称。


ダンプ松本/松本香:ゆりやんレトリィバァ

クラッシュギャルズ

長与千種:唐田えりか

ライオネス飛鳥:剛力彩芽

ダンプ松本&クラッシュギャルズの同期

クレーン・ユウ:えびちゃん

大森ゆかり:隅田杏花

ビューティーペア

ジャッキー佐藤:鴨志田媛夢

マキ上田:芋生悠


ジャガー横田:水野絵梨奈

デビル雅美:根矢涼香


ウィキペディアより一部引用:極悪女王




まず、ここまでの作品を5話にまとめて、一気に配信するNetflix。

凄いですね。改めてNetflixドラマの優秀さを知りました。


そして、ドラマはビューティーペアの「かけめぐる青春」から始まるんですが、あの頃の記憶が蘇りました。今でも「かけめぐる青春」歌詞見なくても歌える(笑)

とにかく演じてる役者さんがそっくりなんです。

ジャッキー佐藤役:鴨志田媛夢さん

マキ上田役:芋生悠さん

当時のビューティーペアのリズムのとり方とかソックリ。

「♪あなた~から、わた~しへ♯」って歌った後のジャッキー佐藤の手の出し方の勢いとか凄い似てて、ドラマが始まった直後から一気に惹き込まれてしまいました。

その後のジャッキーさんが全女を去る時のシーン。

ドアを開けるジャッキーさんの少し肩が下がった後ろ姿とか………

本物かと思ったくらい。

物凄く細かいところがそっくりすぎて驚きました。

ジャッキー佐藤さんは、1999年8月9日に胃がんのために41歳という若さでお亡くなりになっています。

この作品、ジャッキーさんにも見てもらいたかったです。


ダンプ松本役のゆりやんレトリィバァさんは、普段お笑いとか見ない私なので名前は聞いたことある程度だったのですが、もうダンプさんが乗り移ってましたね。

今となってはダンプ松本さんが本当は優しい人だって分かっているんだけど、当時は本当に…………ヒールそのものだったものね。

ダンプ松本VS長与千種との「髪切りデスマッチ」のシーンなんて記憶の中にあるシーンとリンクしちゃって、凶器攻撃ばっかりのダンプに「これ、プロレスじゃないだろう‼‼」「引っ込め‼ダンプ‼」みたいに私も思ってたと記憶してます(笑)

でも、この作品で当時のダンプさんの生い立ちや焦りや思いなどの心情も知れて、それを上手くゆりやんさんが演じ分けてて、本編通じてゆりやんさんの演技に何度も泣かされました。

ゆりやんさんが「ダンプ松本」になってからの演技は、もう演技を超越した演技(笑)

上手く言えないけど、体格、竹刀を振るしぐさ、凶器攻撃、観客を煽る態度…………

全身全霊でゆりやんさんが演じているからこそ、役者が演じている「ドラマ」だということを忘れてしまうほどの迫真の演技でした。


クラッシュギャルズ

長与千種役の唐田えりかさん、ライオネス飛鳥役の剛力彩芽さん。

二人とも凄くよかったです。

新人の頃のモデル並みの華奢な姿から、プロデビューしてクラッシュギャルズになった頃の二回りは身体が大きくなった姿に太ももの太さや筋肉の付き方とか、本気でトレーニングして成長した人の姿だった。

剛力さんのプロレスのロープの使い方とか「天才的」に上手くてど素人に見えなかったし、カウント取られないようにブリッジして体持ち上げる姿とかも上手すぎ(笑)

ライオネス飛鳥さんの技「ジャイアントスイング」も自分でこなしてて、簡単そうに見えてプロでもなかなかできない技なので迫力あって凄かったです。


唐田さんはマジで身体能力が弱っちい状態から本気でトレーニングして成長していく過程がリアルだから、演技なのに演技じゃないみたいなので、いつの間にか応援したくなってしまう。

流血シーンの演技とか(笑)上手すぎて本気で目をそむけたし、髪切りデスマッチのシーンでのあの叫び方も長与さんにそっくりで、実際に髪の毛を剃った女優魂にも脱帽した。


普段は二人とも綺麗系の女優さんだけど、このドラマの中では完全に女子レスラーでした。


とにかく試合のシーンの再現度は凄かったです。

もちろん「プロレス技とかプロに比べたら」って思うかもしれないですが、アドバイザーとして参加していた長与さんが言ってましたが、99.9%役者さんが演じていたそうです。

大技の引きの映像だけはプロが吹き替えたらしいです。

それでもカメラワークも流石で、本職のプロが演じていない役者さんたちのプロレスのスピード感を、本物の試合を見ているような画面切り替えのテンポの良さで上手くカバーして映像化しているので、違和感が全くなかったです。

役者さんたちも本物を目指していたらしく、ゆりやんさんVS唐田&剛力組はドラマの中で本気で敵対するようなリアルを求めて撮影に臨んでいたらしく、極悪同盟VSクラッシュギャルズの撮影時は、空き時間であっても話もせずに撮影に取り組んだらしいので、その本気度がリアルな感情としてドラマの中の試合に出てました。


プロレスは受け身が一番難しいと言われているけど、出演者の皆さんが真摯に女子プロレスに向き合って、2年間もトレーニングしながら作り上げた肉体から繰り出すプロレス技の数々がリアル過ぎて本当の試合を見ているような錯覚。

ジャガー横田役の水野さんのジャーマンスープレックスまで本人が演じてるし、ゆりやんさんの竹刀の振り回し方からパイプ椅子攻撃や場外乱闘、どのシーンも当時をリアルに再現していて素晴らしかっです。


前半3話目くらいまでは「松本香」編で面白おかしく時に感動。

後半になると「極悪女王」ダンプ松本の狂気(凶器)試合のシーンに怒り(笑)

当時、女子プロレスファン99.9%から嫌われていたであろう「ダンプ松本」がゆりやんさんによって見事に表現されていました。


このドラマの話しの軸は、ダンプ松本VS長与千種(クラッシュギャルズ)

新人時代、同期で落ちこぼれ組で親友だった二人の平穏とは言えない環境からのし上がっていくストーリーが軸になっていたと思いました。


「極悪女王」を作り上げた役者の皆さんもそうですが、この作品を世に送り出したお二人にも拍手です。

企画・脚本 プロデュース:鈴木おさむ(やっぱり天才ですね)

監督:白石和彌


まとめ


試合以外のシーンでも、昭和の懐かしい小道具の数々や80年代のファッションや美術セット。

ダンプ松本さんの実家のボロ具合が私の実家のボロ屋に似ていたり(笑)

全女の経営陣の松永3兄弟を演じてる役者さんが実に見事で、長与さんも言っていたけど本物ソックリらしいです(笑)

ダンプ贔屓と呼ばれた阿部レフェリーの秒速カウントなどまで映像化されていて笑えました。

ミゼットプロレス(当時は小人プロレスと呼ばれてました)だったり、試合会場に行くとそういえば焼きそば売ってたなぁ~とか、プロモーションの宣伝カー走ってたなぁ~などなど。

コンプライアンス何それ時代の昭和の時代だからこそあり得た試合の数々。

地域の体育館で女子プロを見た当時の記憶を思い出しました。


次もあるのかな?

ダンプ、クラッシュの次の世代というか次の時代は、ブル中野、神取忍、北斗晶、ダイナマイト関西、豊田真奈美、アジャコング、井上京子とかかなぁ~。

技がどんどん高度化して男子顔負けになっていった記憶があります。


でも、あの時代の「極悪同盟」

彼女たちがいたからこそ、クラッシュギャルズもより輝けたような気がします。

見た目の化粧から「ヒール」といったらコレ‼

を作り上げたダンプ松本さんは改めて凄い努力の人なんだと感じました。


作品の良さを上手くまとめられないけれども、プロレスラー役の皆さんの女優魂の詰まった「極悪女王」

是非、たくさんの人に見て欲しいと思った作品でした。



Netflixスタンダート会員(時々広告が入る)月額790円

広告入るって言っても、YouTube無料視聴みたいに数十分おきに広告。みたいなことは全くなく、忘れた頃にちょろっと広告入るくらいで他の動画も見放題で月額790円。

さすがNetflix

「極悪女王」だけでも元取ったと思うくらい、久しぶりに時間も忘れて一気に見入ってしまったドラマでした。






今日も読んで下さりありがとうございました。



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