老々介護

2025/08/20

おひとりさま日記

 


この事件……他人事には思えない。


『92歳夫が91歳妻を〇害疑い 老老介護か?』

この事件が報道されていましたが、我が家の高齢両親とほぼ同じ歳。

とても切なくなりました。


私も毎週のように高齢両親の介護当番に行っているので分かりますが、90歳を超えてから一気に身体が衰えてしまっているように感じています。

自分自身も50代前半と60代手前の現在では、身体のガタつきが雲泥の差だと感じる。

介護は身体的介護だけでも大変ですが、それ以外にも普段の生活のお世話もある。

食事を作り、食べさせて、後片付け。洗濯をして掃除をして……

身の回りの世話だけでも大変ですが、このお爺さんはお婆さんの透析の送迎などもしていたらしい。

90歳超えで想像を絶する介護生活だったと思う。

それでも奥さんを大切に思うからこそ、この歳まで面倒をみて来れたんだと思う。



この選択をするまでの詳細な内容は分かっていません。

ニュース記事を読んでいる時に「行政に相談して施設に……」というコメントなども見かけましたが、施設もタダではないのでその負担ができなかった可能性もある。

立派なお家に住んでいても立地によっては二束三文だったりするし、それなりの年金を受け取っていても固定資産税などの税金や奥さんの医療費などでほとんどなくなり生活はカツカツだったのかもしれない。

私も実際に介護しているので分かりますが、先立つものがなければ行政やケアマネジャーに相談したところで何もありません。

むしろ無一文のホームレスの方がNPO団体に救われてグループホームなどに率先して入居させてもらえたかもしれません。


いたたまれない気持ちになった事件でした。

そして車泥棒や闇バイト強盗などにはモザイク、暴走車や暴れてる外〇人にはモザイク。

なのに……このお爺さんは顔も名前も家も全部報道で晒されてた‼

こんな報道は間違ってる‼


手錠をかけられて手すりをおぼつかない足取りで伝って歩いている姿に胸が締め付けられた。

ですが、手錠は義務だから仕方なかったと思うし、車に乗せる警察官たちの優しい対応に救われました。



情状酌量を望んでしまいますが、このお爺さんはむしろ刑〇所の方が幸せなのかもしれないと思ってしまった。

執行猶予がついてまたあの高台の家に戻っても、買い物とか通院とかとても大変だと思うし、また一人で家事をしながら生活することは今回の報道で晒されてしまったことで生きづらいような気がする。

家族はいたんでしょうが、気軽に手助けやお願い事をできる感じではなかったのかもしれない。

その家族に引き取られたらそれもまた……辛いかもしれない。

冷たい塀の中で奥さんに祈りを捧げ、ご飯の用意もしなくていいし、むしろ刑〇所の食生活の方が栄養管理も行き届いていて今までよりもマシかもしれない。

介護が必要になれば同じ塀の中の人に介護もしてもらえる(以前、報道特番で見たことあるので)

90歳を超えても毎日繰り返してきたであろう生活全般の家事は、塀の中では自分一人でもう背負わなくていいんだから。


事件の詳細はまだ分からないので全部私の想像の範囲ですが……

92歳のお爺さんが練炭を用意する姿を想像しただけで涙が出てきました。


在宅介護は体験してみて初めて分かる。

オムツの世話や処理、病院への付き添いや生活全般のお世話も含め、身体的にも精神的にも本当に大変です。

時々ストレスからなのか心が蝕まれていくこともあります。

私自身も兄妹でお世話をしていますが、抱えるストレスから兄と口喧嘩することもしょっちゅうあります。

我が家の90歳超えの高齢両親は座りっきり生活で何もできないし、TVを見ること以外は何もしない。

ご飯の用意も後片付けも歩くことも危なっかしいのでほぼできない。

でもこのお爺さんは庭の手入れも行き届いていて外からはゴミ屋敷に見えなかったから、ずっと一人で頑張って来られたんだと思う。


最後の決断は間違っていたかもしれない。

でも「もし自分に何かあったら?妻はどうなるんだろう」そう思った時に、一緒に終わりを迎える選択肢しか思いつかなかったのかもしれません。

こういった老々介護のニュースを見るたびに思う。

高齢者夫婦だけの在宅介護で頑張っている人には救いがあって欲しいと……。


我が家もあと何年、高齢両親の在宅介護生活が続くのか分かりません。

お金がないと受けられるサービスなんてほとんどないのが現状です。


医療が進み長寿大国となる日本で「社会保障を食いつぶす老人は社会のお荷物」

と言う人もいるかもしれないけど、戦後の復興を頑張ってきた世代でもある。

戦後は社会保障など皆無なブラック企業が多数であり、朝から晩まで低賃金で有給など何それ状態の会社で日雇いのように働き、今みんなが普通に使っている道路などの交通の便をよくするために泥まみれで働いていた人もいるでしょう。

今この社会が当たり前のように利用している1つ1つが、戦後復興のために働いてきた人たちのおかげでもある。

ご立派なスーツ族ばかりでは国は成り立たない。

今のように外国人労働者に頼らなければいけない汚れ仕事は、戦後は今現在高齢者になっている日本国民が請け負っていたのですから。


今後も老々介護、また私の老後もそうですが、孤独な老人が増えていくんだと思う。

PLAN75やロストケアという映画を見た時も思ったのですが、「生きる」と「生かされる」のは違う。


その選択を迫られているような気がしています。


在宅介護は常に介護者と共に生活をしなければいけません。

介護者が歩き回れる認知症であれば片時も目を離せないと思います。

介護する側が一人の場合、全てを担うわけなので息抜きも出来ずに精神的にも厳しく、時には自分自身を見失ってしまうこともあると思います。


浜松で5人の通行人に暴走車で突っ込んではねとばし一人がお亡くなりになった事件の犯人であるC国人の女には無罪判決が言い渡されました。

精神疾患(統合失調症)心神喪失=無罪 だそうです。

なぜ外免の許可が下りたんでしょうか?


以前日記にも書きましたが、財務省の兄を持つ人が生活苦と介護疲れから兄に支援を頼っても無視されて90歳超えの高齢母を〇害してしまった事件の人は懲役刑です。


おかしいですよ。この国の司法は……




今日も読んで下さりありがとうございました。



いつも当ブログの応援ありがとうございます!

みなさまの応援が私の日々の活力になっています😄


にほんブログ村 にほんブログ村へ



にほんブログ村 その他生活ブログ 貧乏・生活苦へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ おひとりさまへ 

人気ブログランキングでフォロー

アラフィフ貧乏おひとりさま生活+寄生家族 - にほんブログ村





ブログランキングに参加しています

応援して頂けると励みになります!



にほんブログ村 その他生活ブログ 貧乏・生活苦へ  節約・貯蓄ランキング 

PVアクセスランキング にほんブログ村

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

このブログを検索

QooQ