最近観た映画と小説

2023/05/14

映画(動画)鑑賞

 


今日はここ最近、暇つぶしにみた映画と小説の感想です。


いつもと同じ簡単な感想と私の勝手なおススメ★(星は5点満点)の評価となります。


鳩の撃退法 ★★★☆☆




出演 藤原竜也、風間俊介、土屋太鳳、豊川悦司


【あらすじ】

かつては直木賞も受賞した天才作家の津田伸一(藤原竜也)。

津田はとあるバーで担当編集者の鳥飼なほみ(土屋太鳳)に、書き途中の新作小説を読ませていた。

富山の小さな街で経験した“ある出来事"を元に書かれた津田の新作に心を躍らせる鳥飼だったが、話を聞けば聞くほど、どうにも小説の中だけの話とは思えない。

神隠しにあったとされる家族、津田の元に舞い込んだ大量のニセ札、津田の命を狙う裏社会のドン…。

彼の話は嘘か本当か?

鳥飼は津田の話を頼りに小説が本当にフィクションなのか検証を始めるが、そこには驚愕の真実が……。


【感想】

役者さんは別として、とにかく登場人物に魅力がない。
ただ役者さんの演技力もあって、ストーリーは特別「面白い‼」と思わない作品なんだけど、退屈することもなく一気に見てしまいました。

視聴後に「また見たい」とも思わないのだけど「あの家族はその後どうなったのだろう」と気にもなる作品でした。
藤原竜也さんの演技は抜群だし、風間俊介さんの何考えてるか分からない不気味な演技が「それでも生きていく」のドラマの時のように凄くよかったです。



微笑む人 ★★★★☆


テレビ朝日ドラマ版 出演 松坂桃李 尾野真千子

【あらすじ】

妻子を殺害したエリート銀行員の仁藤俊美。
一流大学を卒業後、大手都市銀行に就職し、妻子とともに幸せな生活を送っていたはずが、彼はある日、突然妻と娘を溺死させた罪に問われた。
週刊誌の女性記者である鴨井晶は、事件をノンフィクションにまとめるべく仁藤の取材を始める。
彼は「本の置き場所が欲しかった」と殺害の動機を語るが、その動機に人々は驚がく。世間が注目する裁判の行方、そして次第に明かされていく仁藤の過去。
そしてラストは誰も想像がつかなかった衝撃の結末へ--


【感想】

松坂桃李さんが実に普通に不気味なサイコパスを演じています。
この主人公は普通だから余計に怖いのです。
子供の幼稚園の行事を過去に一緒に行ったことのある女性記者の鴨井にとって被疑者は、自分の子供の幼稚園の同級の保護者であり、自分の目から見て妻子を大切にしている生真面目な大手銀行のエリート会社員であったはず……。
彼を信じるあまりの自分の思い込みが、真実を語る被疑者の言葉も「そんなはずはない‼」と否定し、自らが作ったシナリオ(妄想)へと突き進んでしまう。

「自分は"そっち側じゃない"というのは単なる思い込みじゃないですか?」

松坂桃李さん演じる仁藤のこの言葉もラストで意味がわかります。

松坂桃李さんのイケメン面なのに不気味な微笑みを思い出してラストはゾッとしました‼




こちらは原作本。
ドラマ版とはラストが違うそうなので、今度読んでみたいな。と思っています。



グロテスク 桐野夏生 ★★★☆☆






以前読んだ作品ですが、最近暇つぶしに読み返しました。
桐野夏生先生の作品は好みが分かれると思いますが、私は結構好きで読んでいます。


実際にあった【東電OL殺人事件】を連想させながらフィクションに仕立てています。

全体的な語り部は「わたし」という名前のない女性。

その「わたし」が語る悪意に満ちた言葉の数々の文章が実に上手い。
特に昼はエリート管理職、夜は娼婦の和恵を表現する言葉は、その情景が文面からパッと浮かんでくる。

参考文献にある実際に起きた事件「東電OL殺人事件」をモチーフにしている小説でもあります。
以前、実際にあったこの事件のドキュメンタリー番組を見て、とても衝撃を受け、事件のノンフィクション作品も読んだりしました。
「東電OL殺人事件」は、犯人として拘留されていた外国籍の方に無罪判決がくだり、未だに未解決事件のまま真犯人は闇の中です。

本作は「東電OL殺人事件」を解明しようとしたノンフィクション作品では全くありません。
ですが、一部の設定にこの事件をモチーフにしている部分があり、とてもリアリティを感じてしまいます。

語り部の主人公「わたし」も含めた数奇な人生を送ることとなる4人の女性の物語を、過去と現在を交互に交えながら語られていきます。
タイトルの「グロテスク」同様に、文章もかなり毒々しく生々しい表現もありますが、それを含めても一気に読まされてしまいます。

上下巻の長編作品ですが、上巻は特に寝不足覚悟になるくらい続きが気になってページをめくる手が止められなくなります。
でも下巻に入るとう~ん??という感じがして退屈な部分もあるのですが、それでも4人の女性の運命と結末を見届けるラストまで読ませる力はさすが桐野先生だと感じました。

ただ、かなりの悪意や闇、そして人間の心の賤しさ。
この作品はグロテスクなほどに人間の醜い悪い部分を描き出している。
そんな作品だと思っています。


 


みなさんの暇つぶしの参考になれば嬉しいです‼


今日も読んで下さりありがとうございました。



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